上野の蓬莱屋でランチ。最高のヒレカツを食し小津安二郎を想う

上野 蓬莱屋 カツ
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ノーリー
・観光地、飲食店の魅力を余すことなく伝えるブロガー
・ホテル滞在は年間50泊以上
・旅行に最適なグッズを探すのが趣味

最高にうまいヒレカツを探し求めていたわけじゃない

小津安二郎監督の足跡を辿った先にあったのが、たまたま最高のヒレカツだったんだ

 

あ、こんにちは。ノーリーです。

上野にある蓬莱屋、ランチで行ってきました。

僕の大好きな小津安二郎監督が愛したヒレカツならば、食べないわけにはいかない。

映画「秋刀魚の味」の一場面として舞台にもなった名店と聞けばなおさらです。

 

お店・他のお客様への配慮で写真は少ないですが、忘備録としてここに書きたいと思います。

 

目次

基本情報

上野 蓬莱屋

営業時間 ランチ:11:30~14:30
ディナー:17:00~20:30
定休日 水曜日
住所 台東区上野3-28-5

ディナーは土・日・祝日のみ営業しています。

情報は変更になる場合がありますので、詳しくは蓬莱屋ホームページをご覧ください。

歴史

創業は1910年代とされ、最初は屋台営業から始め、1928年(昭和3年)に店舗を構え現在に至ります。

メニュー

・ひれかつ定食
・一口かつ定食
・東京物語御膳
・串かつ定食
・酒

看板メニューのひれかつ定食は3,500円。

今回注文した東京物語御膳は2,900円でした。

 

外観

上野 蓬莱屋

家屋のようなつくりです。

 

 

上野 蓬莱屋 ヒレカツ

のれんををくぐります。

内観

こじんまりとした店内にはカウンターがあります。

1階はカウンターのみ、2階はお座敷といったつくりです。

 

お店に行った際には、できればカウンター席に座ることをおすすめします。

なぜなら、カツを目の前で揚げる様子を観れるから。

僕は規則正しく揚げる板前のムダのない所作をじっと眺めていました。

 

ラードとヘットを混ぜ、高温と低音に分け2度揚げする調理法は戦後に確立されたようです。

 

静かな店内

店内はBGMがありません。

とても静かです。

時折聞こえてくるカツを揚げる音に耳を澄ませながら、料理を待ちます。

お行儀よく待つのです。

 

東京物語御膳を食す

東京物語御膳

蓬莱屋はヒレカツ専門店です。

他のお客様も当然のように、ヒレカツ定食を注文していました。

 

ところが僕は迷うことなく「東京物語御膳」(2,900円)を注文。

なにせ僕が大好きな小津安二郎監督の代表作「東京物語」にちなんだメニューですから。

内容は、

一口カツ2個・メンチカツ1個・串カツ2本・ご飯・キャベツ・漬物・味噌汁・シャーベットといった具合。

 

メンチカツはとてもジューシーですが、肉汁が溢れ出るようなことはありません。

計算されているかのような肉汁の量です。

絶妙です。

 

それにしても、きめ細やかな衣にはおどろきました。

サクッとしているのですが、やさしい歯応えなんです。

カリッと全面的に押し出してくるような感じはしません。

 

上品に一口づつ食べたくなる食感なんですよね。

少しづつ楽しみながら味わいたくなるカツです。

 

小津安二郎が愛した蓬莱屋、行ってよかった

小津安二郎監督はグルメで通っています。

よく通ったお店についてまとめた書籍も発売しているくらいです。

しかし、残念ながら多くのお店は閉店しており、蓬莱屋のように残っているお店は少ないです。

そういった意味でも今回は大変貴重な体験ができたと思っています。

 

さまざまな文献を見ていると、小津安二郎監督は本当に蓬莱屋のカツが好きだったようです。

休日だけでなく、撮影前に立ち寄るのも珍しくなく、死の直前まで蓬莱屋のカツを食べていたそう。

「東京物語御膳」は、店を愛してくれた小津安二郎監督への感謝を込めたメニューなのかもしれませんね。

 

上野 蓬莱屋 カツ

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